2008年12月31日水曜日

大麻山 縦断 (琴平町、善通寺市)

今年最後の山は、大麻山(おおさやま)です。いつもは、金刀比羅宮 本宮、奥社、大麻山山頂、工兵道中央、葵の滝、奥社、金刀比羅宮 本宮という経路をたどるのですが、今回は、金刀比羅宮 本宮、奥社、大麻山山頂、工兵道北端、大麻山キャンプ場という経路をたどりました。えらい長い距離を歩く羽目になりました。(19.93 km)

大麻山の頂上へ行く車道の存在は知っていたのですが、今日、その道が、分かりました。その道は、紫雲出山、城山のどちらよりも、せまく、長いです。キャンプ場から、下の入り口まで歩いたのですが、うんざりするほど長かったです。自動車用に傾斜を緩くしてあるためが、本当に長い。

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府中の史跡めぐりで登場した崇徳上皇を祭った白峰神社
Pentax K20D
Pentax DA 17-70mm F4 AL (IF) SDM

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Pentax K20D
Pentax DA 17-70mm F4 AL (IF) SDM


ココによると、金比羅神社は、

== 以下から、引用開始 ==

現在は祭神を大物主命とするが、これは近世の平田教学の捏造にすぎない。即ち、もともと、象頭山に真言宗松尾寺があり、松尾寺の守護神(鎮守)の一つとして金毘羅神が祀られていた。この金毘羅神は近世に流行神となり、金毘羅大権現として大いに繁栄したというのが歴史的事実である。

2008/06/02追加:「別冊太陽 日本の神 №68」平凡社、平成2年 より
 松尾寺金毘羅大権現像

金毘羅・金毘羅神とは本来はインドの土着神で仏教とともに伝来し、仏法の守護神の仏として祀られる。讃岐松尾寺の金毘羅は流行仏として多くの信仰を集め、ついには金毘羅大権現と称し全国に勧進される。従って、日本の所謂「神」とは何の関係もなく、また金毘羅大権現が神社とされる謂れもない。

== 引用、終了 ==


金刀比羅宮(神社)の奥の院が、箸蔵寺というお寺で、訳の分からない関係で、航海安全の神様が、何で、こんな山の上に祭られているのかも不思議です。古くから象頭山は瀬戸内海の航行の目印とされてきたらしいですが、わざわざ、象頭山を目印にするんでしょうか?

崇徳上皇は、讃岐に流されてから、仏教に深く傾倒したそうです。五部大乗経の写本作りに専念して、戦死者の供養と反省の証にと、完成した五つの写本を京の寺に収めてほしいと朝廷に差し出してもいます。金比羅と関係していたのは、神社としてではなく、お寺としてだと思います。もっと言えば、金比羅だけでなく、当時、讃岐にあったお寺には、崇徳上皇は行っていたと思われます。

おそらく、神仏分離の際、神社としての箔をつけるために、白峰神社を作り、崇徳上皇の意思とは関係なく、利用されているだけのような気がします。

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大麻山への登山口、その1 (奥社の少し手前の建物の右脇から入ります。ここから入ると、のぼり調子です。)
Pentax K20D
Pentax DA 17-70mm F4 AL (IF) SDM

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大麻山への登山口、その2 (奥社すぐ手前の石段の右脇から入ります。ここから入ると、くだり調子でスタートして、上り調子になります。)
Pentax K20D
Pentax DA 17-70mm F4 AL (IF) SDM

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大麻山への登山口、その2
Pentax K20D
Pentax DA 17-70mm F4 AL (IF) SDM

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奥社からの眺め
Pentax K20D
Pentax DA 17-70mm F4 AL (IF) SDM

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崖にくっつけられているお面
Pentax K20D
Pentax DA 17-70mm F4 AL (IF) SDM

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Pentax K20D
Pentax DA 55-300mm F4-5.8ED

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どう見ても、時間的に後から、面をくっつけてます。崖の岩から彫った面はありがたみがありますが、くっつけた面にどれほどのありがたみがあるのか。
Pentax K20D
Pentax DA 55-300mm F4-5.8ED

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大麻山山頂のテレビの鉄塔
Pentax K20D
Pentax DA 17-70mm F4 AL (IF) SDM

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最近できた、ゆめタウン丸亀
Pentax K20D
Pentax DA 55-300mm F4-5.8ED

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大麻山 山頂からの眺め
Pentax K20D
Pentax DA 17-70mm F4 AL (IF) SDM

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大麻山 山頂にあった案内板です。山の名前が、マジックで修正されています。

拡大
Pentax K20D
Pentax DA 17-70mm F4 AL (IF) SDM


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工兵道中央から帰ろうと思っていたら、こんな標識が目に入り、工兵道北端経由で帰ることにしました。
Pentax K20D
Pentax DA 17-70mm F4 AL (IF) SDM

IMGP7889
Pentax K20D
Pentax DA 17-70mm F4 AL (IF) SDM

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Pentax K20D
Pentax DA 17-70mm F4 AL (IF) SDM

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大麻山キャンプ場のちょっと上にある、車道から、登山道へ入る入り口。
Pentax K20D
Pentax DA 17-70mm F4 AL (IF) SDM

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キャンプ場周辺の地図
Ricoh GR-Digital II

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大麻山の頂上は、私有地らしい。車で頂上まで行くことはできず、途中にゲートがあります。
Pentax K20D
Pentax DA 17-70mm F4 AL (IF) SDM

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初日の出のために、ゲートを開けてくれるらしい。
Pentax K20D
Pentax DA 17-70mm F4 AL (IF) SDM

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大麻山の頂上へ行く車道の入り口。場所はここです。池の横にあります。ここから1kmほどメチャクチャ狭いです。
Pentax K20D
Pentax DA 17-70mm F4 AL (IF) SDM

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大麻山全体の案内板。この案内板、いい加減すぎます。
Ricoh GR-Digital II

大麻山キャンプ場 (善通寺市 善通寺町)

大麻山(おおさやま)を工兵道北端 経由で下りたため、大麻山キャンプ場を通りました。キャンプ場のすぐ横には、野田院(のたのいん)古墳があります。


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キャンプ場からだと、大麻山 頂上がこんな風に見えます。
Pentax K20D
Pentax DA 17-70mm F4 AL (IF) SDM

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炊事場
Pentax K20D
Pentax DA 17-70mm F4 AL (IF) SDM

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キャンプファイアができるのでしょう。
Pentax K20D
Pentax DA 17-70mm F4 AL (IF) SDM

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かなり、きれいなトイレがあります。中は見てませんが。
Pentax K20D
Pentax DA 17-70mm F4 AL (IF) SDM


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展望台の上から見た古墳。
Pentax K20D
Pentax DA 17-70mm F4 AL (IF) SDM


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展望台の上から見た五岳山
Pentax K20D
Pentax DA 17-70mm F4 AL (IF) SDM

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古墳を上から見るための展望台です。
Pentax K20D
Pentax DA 17-70mm F4 AL (IF) SDM

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野田院古墳の説明
Ricoh GR-Digital II

MSR DRAGONFLY (ドラゴンフライ)のポンプ

購入して、まだ、20回も使っていないのに、ポンプが壊れました。ポンプカップが破れたというか、ちぎれてしまいました。炎が安定せず、即席ラーメンを作るための湯が、10分経っても沸かない。耐え切れず、ポンプを分解してみると、ポンプカップがちぎれていました。ポンピングがしにくかったわけだ。

説明書にポンプカップにオイルを塗れと書いてあるのは見たのですが、ポンプカップがどれかが分からなかったので、ほったらかしで使っていました。

ポンプの構成部品については、モチヅキオンラインショップに詳しく書かれています。このオイルカップ1個105円、ポンプカップオイルは、262円だそうです。

MSRのストーブを購入して、まずすることは、ポンプカップに、オイルを塗ることです。

モチヅキオンラインショップで、注文すると、即日、確認メールが来て、即日、発送してくれました。代引きの書留で送られてきて、郵便追跡サービスで、書留がどこまで来ているかも分かりました。

ポンプカップに、オイルを塗って使ってみると、ポンピングに、まったく力が要らなくなりました。






黒いのがポンプカップ



白いチューブのものが、ポンプカップに塗るオイル

2008年12月29日月曜日

史跡めぐり (坂出市 府中町)

昨日、府中ダムに行ったつながりで、今日は、府中にある史跡めぐりをしました。香川県にゆかりがあり、教科書にも出てくる有名人としては、空海(弘法大師)菅原道真などがいますが、忘れていけないのは、崇徳天皇(上皇)でしょう。保元の乱に敗れた崇徳天皇(上皇)は、讃岐国に流刑に処されます。当時の讃岐国の中心だった府中を中心に崇徳天皇(上皇)ゆかりの地が多くあります。このページによると、崇徳天皇(上皇)は暗殺されたかもしれないそうです。亡くなられた後、菅原道真と同様に、祟りもあったそうです。

八十場名物ところてんの清水屋さんの崇徳天皇ゆかりの地が非常によくできています。

この史跡めぐりにあたっての最大の問題は、車を駐車するところでしょう。瀬戸福祉会瀬戸療護園に行く途中の川沿いのここに縦列駐車するスペースがありました。城山神社以外は、比較的近くにまとまっています。



写真をクリックすると大きく表示されます。府中にある史跡の説明の案内板です。

今回訪れたのは、以下の場所です。
・開法寺塔跡 -- 菅原道真の詩文集に出てくるお寺の塔の跡
・讃岐国府跡 -- 今でいう県庁
・鼓岡神社(つづみがおかじんじゃ) -- 崇徳上皇が6年間過ごされた場所
・内裏泉 -- 崇徳上皇が飲料水として使っていた泉
・菊塚(きくづか) -- 崇徳上皇の子供(男)の墓
・碗塚(わんづか) -- 崇徳上皇が使われていた食器を埋葬した場所
・印鑰(いんやく)明神碑 -- 国庁の印と鑰を保管していた場所
・城山神社 -- 神社


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=== 開法寺塔跡 ===


府中ポンプ場の横に、入り口があります。









碗塚のそばにある現在の開法寺。集会場のような雰囲気。


=== 讃岐国府跡 ===


この案内板から100mほどの所にあります。

讃岐国府跡

讃岐国府跡

讃岐国府跡
讃岐国府跡 を裏側から見る。とても地味です。


=== 鼓岡神社 ===

鼓岡神社

鼓岡神社

鼓岡神社

鼓岡神社

鼓岡神社

鼓岡神社

鼓岡神社
崇徳天皇が詠まれた歌の碑

瀬をはやみ 岩にせかるる滝川の われても末に逢はむとぞ思ふ

私の高校時代の古文の先生は、滝川は、滝宮のことだとこじつけていました。

杜鵑塚
上の歌の碑のすぐ横にある「杜鵑塚(ほととぎす塚)」

擬古堂
神社の横にある「擬古堂」。

擬古堂
同じく「擬古堂」

ここの「あれこれ話」によれば、五色台と城山の間に、山があって、その山を埋め立てに使ったという面白い話があります。



=== 内裏泉 ===

内裏泉

内裏泉
家の横にあります。横のブロックは、家の塀です。

内裏泉

内裏泉
中をのぞいて見ると、ペットボトルが沈んでいました。水深は深くないようです。


=== 菊塚 ===

姫塚もあり、こっちは、女の子。

菊塚

菊塚

菊塚
庭の一部といってもいいくらい。

菊塚
菊塚のよこにある祠

菊塚


=== 碗塚 ===

畑の中にあり、ちょうど主のおばあちゃんがいたので、許可をもらって、撮影しました。おばあちゃんと話したことによると、
 ・今まで何回か発掘したけど、何も出なかった。
 ・行政は何もしないで、ボランティアの人たちが面倒を見ている。
だそうです。

碗塚
現在の開法寺の壁に貼られた案内板。状次 (今の郵便局)、聖堂(今の大学)を、見つけることはできませんでした。

碗塚
聖堂では、空海も勉強したらしい。

碗塚
写真の中に、碗塚も写っています。見過ごしそうです。

碗塚
畑の中にあります。

碗塚

碗塚



=== 印鑰(いんやく)明神碑 ===

印鑰明神碑
「府中?奬學義田(府中?奨学義田)」とあります。?の部分が読めない。


印鑰明神碑
別の面に「国府印鑰明神遺跡」とあります。

印鑰明神碑


=== 城山神社 ===

城山は、つい最近書いたように、昔、朝鮮式山城があったので、城山という名前なので、城 --> 山の名前 --> 城山神社 の時代の流れとなります。あと、城山神社までの道は、極端に狭いです。車で行くと後悔すると思います。

詳しい情報については、こちらにあります。
城山神社

城山神社
拝殿と狛犬

城山神社
拝殿

城山神社
なぜか土俵があります。

城山神社

城山神社
境内の様子

城山神社
拝殿の横、本殿を拝むためには、はしごを昇る

城山神社
本殿。結構、凝っています。

城山神社
日露戦争の戦利品だそうです。大砲の弾と石碑がありました。


石碑には、陸軍大臣 寺内正毅の名前があります。寺内正毅は、第18代内閣総理大臣になっています。