大歳神社縁起より、写す。
その昔、景行天王の王子神櫛王が、南海に巣くう悪魚の討伐戦勝を神に祈願していた折、一人の翁が現れ、王子が「この地に神おわすや」との問いかけに、翁答えて曰く「この地に二神あり、一に大麻、一は大歳の神なり」と、王子大いに歓び、大麻、大歳の社に詣で両社の御心霊を祭神として移御し奉ったと大麻神社の古記には識されている。それ程に大歳神社は旧い創祀と悠久の歴史、格式を有する古社であり、大麻神社とは深い縁でもって結ばれている。上櫛梨の地名は神櫛王の御名に、また大歳のやしろ名は上櫛梨の産土神である大歳の神に因む由緒を秘めている。
近世にいたっては、丸亀藩主の金毘羅参詣の途上には決まって当社への参拝奉幣がなされていたし、また、御旅所が遥か塩入村(現仲南町)八丁谷七曲の在所にあって、その道すがらには、他に比類なき百七基の鳥居が寄進されていたが、それも、十八世紀の安永年間の頃には、御旅所ともどもその姿を消した。しかしながら今なお、御輿渡御休みの石積跡が保存されていて往時を偲ぶよすがになっている。
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拝殿
本殿
拝殿の左には、八幡神社があります。
八幡神社
境内の様子
大歳神社縁起。句読点がなくて、読みにくいです。
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